お正月の冷たい空気と青空に包まれる千葉田園ライド

日本に帰国してから隅田川沿いや荒サイを走ったけれど、武論富敦旅で追求している裏道ライドを実践できてはいなかった。年が明けて正月3日になって、ようやくそのための時間ができた。

 

どこを走ろうかと考えているうちに、いつかみた透明な青空の中を間近に飛来してくる航空機の姿が目に浮かんできた。そうだ、また成田空港に行ってみよう。

 

かつて走ったルートを走るので、新たにルート設定をする必要がない。このルートでは、途中、体験博物館「房総のむら」に寄るのだが、調べてみると「房総のむら」ではちょうど3日からお正月祭りをしているという。これは楽しそうだ。

 

訪問者で混雑しているのではないか、という点だけが気がかりだったが、実際に行ってみると、確かに人は多かったけれども混雑しているというほどではない。入園料が大人一人300円と格安であるにもかかわらず、鷹匠のパフォーマンスを始め様々な催しが行われていて、ゆっくり日本の伝統的なお正月を味わうなら、ここは穴場なのではないかとブレロは思った。

 

園内ではコスプレも楽しめる。多くの子供たちが着物を着たり、日本刀のレプリカを腰にさしたり、忍者の格好をして走り回っていた。ブレロ3号がもう少し大きくなって連れてきたら、喜びそうだ。

 

本格的に楽しむなら数時間を過ごすことができたと思うが、サイクリングを続けるために1時間ほどで「房総のむら」を後にする。成田市に入ったら根木名川沿いを走るが、市街地を流れる川にしては美しい川だ。道路の舗装状態がよくないのでゆっくりと進む。

 

成田市の市街地を抜けて富里市に入っても、根木名川沿いの農道を進む。農道なので自動車は走っていない。この時期は農作業車も走っていないので、サイクリングに最も適しているといえる。すぐそばはもう成田空港だが、丘陵が隔てているためにまだ空港は見えない。丘陵に挟まれたこの場所は小さな「谷」としての情趣をたたえていて、まさにランドナーの語源であるrandonner(ハイキングする)をしている感じが味わえる。もちろん、自分がいま乗っている自転車はランドナーではないのだが。

 

成田空港に飛来する航空機を間近に眺めることができる場所「ひこうきの丘」は、空港の南端にある。正月3日の今日も、航空機を写真に収めようと多くの人がカメラを携えて丘の上に来ていた。子供連れも多い。ただ、ここの芝生広場は広く、全く混雑はしていない。

 

航空機は数分ごとに飛来してくる。ただ今日はどういうわけか、あまり近くを飛来してこない。もっとも近い滑走路であるA滑走路に降り立つ飛行機が、正月3日は少ないのだろうか。30分ほどここで過ごしたが、航空機を間近に見れたのは3機ほどだった。

 

予定しているコースは芝山町を抜けて山武市まで。芝山町のあたりでも、小川(木戸川、境川)沿いに丘陵に挟まれたような地形のところを走る。木戸川は成田市の調整池を水源とする不思議な川だ。千葉県にはこのような不思議な河川が多い。いつぞや栗山川の沿道を走ったが、栗山川も山から流れ出ているわけではなく、平地に水源がある。

 

きのうは関東でも平野部で雪が降ったため、西側の丘陵から影が伸びて昼間も日光が当たらないような道では、凍結している部分が増えてきた。ブロンプトンの細いタイヤでは実に危ない。そういうところは自転車を押して歩かないといけない。だが、この真冬の季節は日が沈むのが早い。元々の計画にも無理があったのか、ゴールの成東駅まで残り10キロ弱というところで、日はすっかり沈んでしまった。

 

この季節は無理をせず、「ひこうきの丘」に着いたら空港をぐるっと回って成田空港駅から帰宅したほうがよいのかもしれない。そうすれば、もっと長い間「房総のむら」で遊べるだろうし、「ひこうきの丘」で飛来する航空機をまったりと何機も眺めることができただろう。成田空港温泉「空の湯」という施設もあって、日帰り入浴できるらしいし。来年はそうしようかな…。

 

↑今回のライドのショートムービー

 

本ライドのルート記録